COVID-19影響で中国向け1月輸出額16%減

ペルーの主要市場である中国への1月輸出額が、新型コロナウイルス(COVID-19)流行の影響を受け前年同月比で16%減少した。ペルー輸出業協会(ADEX)が伝えた。

ADEXによると、今年1月の輸出総額は前年同月比4%減の36億6800㌦、うち中国向けは9億6710万㌦で、前年同月(11億5000万㌦)から16%後退した。

ペルーから中国への1月輸出額は2017年に前年同月比で8%下落、以降2018年(+100%)、2019年(+27%)と上昇を続けていたが、今年は再び下降に転じた。

単月輸出総額の67%(24億4100万㌦)を占める伝統的産品は5.4%減、中国向けでは主に漁業(▲38.61%)、天然ガス(▲99.69%)、鉱業(▲10.68%)各部門で下落。

輸出総額シェア33%(12億2700万㌦)の非伝統的産品は1.1%減、同じく中国向けは繊維(▲60.34%)、衣料(▲45.28%)、アグリビジネス(▲2.97%)などで落ち込んだ。

1月の輸出仕向地は前年同月より7市場減の合計124市場、主要仕向国はシェア26.3%の中国を筆頭に、米国、カナダ、韓国、スイス、インド、チリ、UAEなど。

中国を含むアジア諸国向けの年間輸出額(ペルー)は合計で211億4740万㌦。市場全体の46%を占めていることから、ADEXは新型コロナウイルス流行によるアジア向け輸出への影響を懸念。

伝統的産品では鉱産物や魚粉、非伝統的産品ではアルパカ繊維などを中心に、これらの産出地域となるアプリマック、プーノ、クスコ、マードレデディオス、アレキパ各州の輸出減リスクを特に警戒している。

(ソース: Gestión 05/03/20)