マスクは咳の症状や呼吸器系疾患のある者のみが使うべきとペルー保健省国立保健研究所(INS)の医療専門家が伝えた。
INSのオマール・トルヒーヨ所長は、新型コロナウイルス(COVID-19)流行の噂が広まり、多くの市中薬局でマスクの売切れや価格高騰を引き起こしているとして、国民に対し過度に心配しないよう求めた。
所長はまた、リマのケースを中心にこれまで93人に対し検査を実施しているがすべて陰性だったとした上で、今のところペルーでは新型コロナウイルスの発生はないと強調、予防措置として20秒間の手洗いを心がけるよう強く勧めている。
さらに、咳をしている人全員が診察を受ける必要はなく、38.5℃の熱があるか、すでに何らかの症状が出ている者、あるいは感染者と接触した者が病院を訪れるべきと述べた。
所長はCOVID-19による死者数がインフルエンザより少ないことを指摘。トゥンベスやピウラ、ラ・リベルタ、ランバイエケ、イキトス各地域の大病院では、職員が同ウイルスの検査および診断の方法について訓練を受けつつあると明かした。
INSは3日正午、COVID-19感染が疑われる場合の検体採取と処置、ならびに判定に至るまでの検査方法を紹介した。
また、リマとカリャオにおける指定病院のラボ職員に対し、COVID-19ウイルス検体の正確な検査の実施、およびINS国立公衆衛生情報センター研究所(CNSP)への検査後の検体移送のための事前訓練を、保健省の指示で行ったと報告している。
(ソース: Andina 03/03/20)