お昼ご飯を食べながら、毎日午後12時台に放送されるビスカラ大統領の記者会見に耳を傾けるのが日課になった。私を含め一部在留邦人はこれを「玉音放送」と呼んでいる。「堪え難きを堪え」はまったくその通り。残念なのはここで終わりではなく、今も全力で戦っているという点だ。
非常事態宣言が発令されてからというもの、国民へのメッセージを一日も欠かさないペルーのビスカラ大統領。犠牲者に哀悼の意を表し、違反者への怒りを露わにし、現在進行中の医療・経済支援策等を説明し、そして今家にいることの必要性をしみじみと諭す。「家にいてください。 そして今起こっていることについて、家族と話し合ってください。子供は私たちが思う以上に利口で、現状を理解する力を持っています。子供たちも交え、今できることを一緒に考えてください」こういうリーダーで本当によかった。
今夜はLa Hora del Planeta(アースアワー)だ。電気を消して、目を閉じて。コロナと戦う医療関係者に心からの感謝を捧げよう。防疫措置と治安維持にあたる軍の兵士や警察官たち、食糧品の安定供給に尽力する人々、そして何より今現在この病に苦しんでいる人たちにも想いを馳せて。Yo me quedo en casa. 私は家にいます。
ペルー全土封鎖 外出制限13日目
保健省は28日、COVID-19ウイルス感染により新たに5人が死亡したと発表。うち1人目はランバイエケ州チクラヨ郡の国立アルマンソル・アギナガ病院に入院していた50歳の男性で、COVID-19ウイルス感染による急性呼吸不全および肺炎で3月26日午前5時00分に死亡。
2人目はリマの国立ギジェルモ・アルメナラ・イリゴジェン病院に入院していた66歳の男性。COVID-19ウイルス感染による呼吸不全、敗血症および肺炎で3月26日午後9時30分に死亡。
3人目はリマの国立イポリト・ウナヌエ病院に入院していた43歳の男性。COVID-19ウイルス感染による急性呼吸不全、胸部原発性敗血症、肥満および肺炎で3月27日午前2時16分に死亡。
4人目は香港から来秘しCOVID-19ウイルス感染症状を呈していた64歳の男性。クスコにおける自主隔離の最中、3月27日午前3時20分に死亡。
5人目はカリャオ特別州ベジャビスタ区のアルベルト・サボガル・ソログレン病院に入院していた60歳の女性。COVID-19ウイルス感染による敗血症性ショック、呼吸不全および肺炎で3月27日午後5時45分に死亡。
保健省発表による3月28日0:00現在の国内感染者数は671人(前日+36人)、死者合計は16人(+5)。内訳はリマ518人(+24)、カリャオ18人(+1)、アンカシュ6人(±0)、アレキパ15人(±0)、クスコ11人(+1)、ワヌコ4人(±0)、イカ4人(+1)、ラ・リベルタ10人(+1)、ランバイエケ15人(+2)、ピウラ20人(±0)、ロレト27人(+4)、マードレデディオス1人(±0)、フニン12人(±0)、サンマルティン2人(+1)、トゥンベス6人(+1)、カハマルカ1人(±0)、パスコ1人(±0)。既検査数は10896件(+831)、陽性判定率は6.16%、死亡率は2.38%。84人が入院中(うち33人はICU)、うち30人が人工呼吸器を使用、16人が回復へ。
(ソース: MINSA 28/03/20)