新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、国境封鎖や外出制限を含む国家緊急事態宣言が4月12日まで延長されたばかりのペルー。防疫封鎖措置下で自宅への”ひきこもり”を余儀なくされている市民の反応を、民間リサーチ企業が調査した。
Datum社とNetquest社が全国全経済階層の成人男女410人を対象に、3月20日から24日にかけ共同で実施したオンラインアンケート調査の結果は次のとおり。
政府の防疫封鎖措置はCOVID-19ウイルスの感染を抑制していると思いますか?
- はい 45%
- 抑制できているが部分的 49%
- いいえ 6%
あなたは自分自身が外出制限を遵守していると思いますか?
- 決められたことはすべて守っている 92%
- 守っていない部分もある 8%
外出制限で”ひきこもり”状態が続いていますが、今の気持ちは?(複数回答)
- 不安 64%
- もう飽きた 32%
- ストレス気味 31%
- なぜか忙しい 17%
- 実は楽しんでる 14%
- 幸せを感じる 10%
- 疲れた 9%
食料品の調達に問題はありますか?(現在買い物に制限あり)
- 問題なし 59%
- 問題あり 41%
現在自宅でテレワークやオンライン学習を利用していますか?
- テレワークを利用中 18%
- オンライン学習を利用中 6%
- テレワーク・オンライン学習の両方を利用中 6%
- どちらも利用できていない 70%
自宅では主に何をしていますか?(テレワーク・オンライン学習以外/複数回答)
- 掃除 86%
- 映画鑑賞 73%
- 料理 71%
- ゲームや家族との娯楽 48%
- 子供の世話 32%
- 子供の勉強を看る 22%
- その他 18%
前項目の活動について、外出制限実施前と比べた家庭内での負担度の変化を教えてください
- 掃除 増えた73%・減った5%・変化なし22%
- 映画鑑賞 増えた80%・減った9%・変化なし11%
- 料理 増えた59%・減った5%・変化なし36%
- ゲームや家族との娯楽 増えた89%・減った3%・変化なし8%
- 子供の世話 増えた67%・減った3%・変化なし30%
- 子供の勉強を看る 増えた63%・減った6%・変化なし31%
家庭内で外出制限が原因のトラブルはありましたか?
- 問題なく過ごしている 53%
- トラブルが発生した 47%
もし外出制限が延長されたら、誰に原因があると思いますか?(※3月26日に15日間の延長が発表される以前の質問)
- 国民(定められた規則を遵守しなかったから) 80%
- 政府(適用した措置が不十分だったから) 20%
あなたや家族にとって今回の外出制限が何かプラスになっていると思いますか?もしそうであれば、そのプラスとは何ですか?(複数回答)
- 家族や友人と普段よりもっと楽しめる 53%
- 自分のための時間がより多くとれる 46%
- 個人的な趣味に没頭できる 32%
- お金が節約できる 26%
- 仕事に集中できる 7%
- その他 6%
- 個人レベルでは今のところ何も恩恵がない 14%
(ソース: Gestión 27/03/20)
ペルー全土封鎖 外出制限12日目
保健省は27日、COVID-19ウイルス感染により新たに2人が死亡したと発表。うち1人は56歳の男性で、重度の呼吸不全およびCOVID-19ウイルスの感染により3月26日にトルヒーヨの地方病院に搬送され集中治療を受けたが、同日午前9時30分に死亡。
もう1人は脳腫瘍の既往症がある65歳の男性で、3月21日にリマの国立ドス・デ・マヨ病院に入院。COVID-19ウイルスの感染症状を呈しICUで酸素吸入措置を受けていたが、3月26日午後12時40分に死亡した。
保健省発表による3月27日0:00現在の国内感染者数は635人(前日+55人)、死者合計は11人(+2)。内訳はリマ494人(+41)、カリャオ17人(+2)、アンカシュ6人(±0)、アレキパ15人(±0)、クスコ10人(±0)、ワヌコ4人(+2)、イカ3人(±0)、ラ・リベルタ9人(±0)、ランバイエケ13人(+1)、ピウラ20人(±0)、ロレト23人(+5)、マードレデディオス1人(±0)、フニン12人(+1)、サンマルティン1人(±0)、トゥンベス5人(+2)、カハマルカ1人(±0)、パスコ1人(+1)。既検査数は10065件(+846)、陽性判定率は6.31%、死亡率は1.73%。79人が入院中(うち27人はICU)、うち19人が人工呼吸器を使用。
(ソース: MINSA 27/03/20)