WHOは11日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を宣言。これを受け、リマ市のサンボルハ、サンイシドロ、スルコなど複数の区のスーパーマーケットで商品の大量買いが発生し、SNS上で多数報告されている。
「集団ヒステリーが始まった。チャカリヤ(スルコ区)のスーパー“プラザ・ベア”では生鮮食品や砂糖がほとんど残ってない。豆類も無くなりかけてる」
「ブレーニャのプラザ・ベアなう。ここも3か月分まとめ買いみたいな人であふれてる。みんなパラノイアっぽい」「トットゥス(スーパーの名)から出てきたばかりだけど、パスタや豆、トイレットペーパーなんかの大量買いがすごい。バカみたい。」ツイッターユーザーはこうコメントしている。
リマ商工会議所(CCL)はこの状況に対し、平静を保ちスーパーでのまとめ買いに走らないよう市民に強く呼びかけている。
「新型コロナウイルスに関する情報は落ち着いて取捨選択しなければなりません。モノの供給不足を招くような過度の恐れや狼狽は禁物です」とCCLのヨランダ・トリアーニ会長は指摘する。
「関係当局の通達に準拠した感染予防キャンペーンに従うよう皆さんに呼びかけます。備えあれば患いなしです」と会長は付け加えた。
ビスカラ大統領は今朝、COVID-19感染者の統合管理およびモニタリング継続を保証するため保健省があらゆる措置を講じると断言している。
大統領はさらに、国内における新型コロナウイルス流行を抑制するための特別予防・対応措置を定めた緊急令の内閣承認を強調した。
同措置には、保健省の公衆衛生予防、抑制、監視、対応に関するシステム強化に1億ソレス、教育施設の衛生関連用品購入費用に1億6500万ソレスの割当がそれぞれ盛り込まれている。
一方保健省は11日夜、国内におけるCOVID-19感染者数が17人に達したと伝えた。昨日既報のリマの男性(47)と女性(69)の2人に加え新たに報告されたケースは、アレキパの男性(51)とリマの男性(60)の2人。うち1人は重症で、昨日午後チョリージョスの医療クリニックからEdgardo Rebagliati国立病院(ヘススマリア区)に移送された。
尚、保健省発表による11日夜までのCOVID-19感染検査数は714件。
(ソース: Gestión 12/03/20, Correo 12/03/20, RPP 11/03/20)