23日、リマ市東部地区ではこの夏最高となる31.9℃まで気温が上昇した。国家水路・気象庁(SENAMHI)が伝えた。
「昨日はそれほど晴れてはいませんでしたが、リマ市内でも太平洋岸から最も遠い東部の複数の区では31.9℃を記録しました。本日(24日)お昼前後の気温は29~30℃になると予想されます」と同庁の気象専門家ラケル・ロアイサは話す。
しかしながら、ほかの年と比べて極端に気温が高いわけではない。その違いはエルニーニョ現象に関係しており、発生の年には最高気温が32℃前後まで上がるとロアイサは指摘。「エルニーニョ現象の最中であればまた違っていたかも知れませんが、今夏は平年どおり2月が最も暑い月になりそうです」と述べた。
リマ市東部、特にサンタアニータやサンフアンデルリガンチョ、アテなどの区では、緑地不足により午前中に土壌が急速に温められその後放射熱で気温が上昇するとロアイサは解説。リマでは一般的に夏季の午前中は曇りの日が多く、晴れ間が覗くのは正午以降と説明した。ちなみに本日の気温は現在29.3℃まで上昇している。
また、タクナやクスコ、アレキパなど国内南部の地域に先週被害をもたらした豪雨については、多少勢力を弱めつつも継続が見込まれるとした上で、累積雨量の多い地域における災害リスクを警戒。
「多量に水分を含んだ土壌は少ない雨量でも崩壊する可能性があることに注意しなければなりません。他方、フニンやウカヤリ、パスコ、ワヌコなどアマゾン地域の州でも降水量の増加が予測されています」と結んだ。
(ソース: El Comercio 24/02/20)