COVID-19感染疑いの54人何れも陰性

ペルー保健省は28日、これまでに国内で新型コロナウイルスへの感染疑いが報告されていた54人がいずれも陰性であったと発表した。

この発表は、同省による対COVID-19感染リスク準備・対応国家計画 (el Plan Nacional de Preparación y Respuesta frente al riesgo de Covid-19) の適用に基くもの。疫学的調査の結果、疑い症例の多くはタクナ、クスコ、アレキパ、リマの4地域で報告されたとしている。

同省はまた、カリャオに位置するホルヘ・チャベス空港(リマ国際空港)だけで777人の乗客を検査し、うち1人が詳細検査のためドス・デ・マヨ病院に隔離されたと伝えた。

COVID-19準備・対応国家計画には、世界各国で8万2000人以上が感染し、2800人以上の死者が出ているCOVID-19ウイルスの国内における衛生的、社会的、経済的影響を緩和する意図がある。

当国家計画により COVID-19感染に細心の注意が必要とされる複数セクター実務者への教育訓練や調整会議の開催に加え、国内の保健関連施設の運営能力および出入国管理ポイントにおける疫学的監視体制が強化されつつあると同省は強調。

リマではCOVID-19感染患者用の隔離エリアを備えた病院がすでに5か所あり、地方部でもウイルス警戒地域には同様の対策がなされていると指摘、医療従事者への自宅および医療機関双方における隔離措置の実習は済んでおり、国境監視ポイントや国際空港・港湾の職員も関連情報を受け取っているとした。

COVID-19の詳細情報に関しては、保健省がフリーダイヤル(113)やWhatsappアカウント(952842623)、電子メールを通じ対応している。

同省は最後に、手洗いを常に心がけ、感染源との接触を避けると共に、同ウイルス感染の疑いがある人を見つけたら当局に連絡するよう呼びかけた。

(ソース: El Comercio 29/02/20)