外国人観光客でペルー滞在中の支出が最も多い層は、1945年以前に生まれたいわゆる“サイレント世代”だった。ペルー貿易観光促進庁(Promperú)による2018年度外国人観光客世代別統計で明らかになった。
この統計は、昨年ペルーを訪れた外国人観光客のうち6840人を対象に実施したアンケートを基に作成されたもの。同庁によると、65歳以上※1の観光客は主に米国、カナダ、ドイツ、スペイン、フランス、英国、中国、日本、オーストラリア由来だという。
また、この世代の旅は、シティツアーやバスを利用して近場の博物館や教会、遺跡、広場、歴史的建築物などの文化的なポイントを巡るスタイルが主流としている。
最も人気のある旅行先は、リマ歴史地区やバランコ、ミラフローレス、プエブロリブレを始めとするリマ市内。他にもクスコ歴史地区やマチュピチュ遺跡、聖なる谷、アレキパ(歴史地区、コルカ渓谷)、プーノ(市内、ウロス島、タキーレ島)への訪問者が多い。
ペルー2018年度外国人観光客世代別プロフィール
サイレント世代※2(1925~1945年生)
- 人数計: 2万3147人(構成比1%)
- 平均支出額※3: 2652㌦
- 平均宿泊日数: 8泊
- 宿泊先グレード※4: 4~5
ベビーブーマー世代(1946~1964年生)
- 人数計: 42万7486人(構成比16%)
- 平均支出額: 1177㌦
- 平均宿泊日数: 8泊
- 宿泊先グレード: 3
X世代(1965~1978年生)
- 人数計: 50万4294人(構成比18%)
- 平均支出額: 964㌦
- 平均宿泊日数: 8泊
- 宿泊先グレード: 1~2
ミレニアル世代(1979~1994年生)
- 人数計: 129万5272人(構成比47%)
- 平均支出額: 971㌦
- 平均宿泊日数: 11泊
- 宿泊先グレード: 3
Z世代(1995~2016年生)
- 人数計: 47万8534人(構成比18%)
- 平均支出額: 955㌦
- 平均宿泊日数: 13泊
- 宿泊先グレード: 1~3
※1 WHOによる高齢者の定義は65歳以上。
※2 各世代の範囲は国や地域により多少の差異が見られる。
※3 自国からペルーまでの交通費(往復の国際航空運賃など)を除いたペルー滞在中の一人当たり平均支出額(単位は米ドル)。
※4 ホテルまたはオスタル(簡易ホテル)のグレード(単位は★)。サイレント世代の利用はホテルのみ。
(ソース: Andina 02/10/19)