エクアドル海岸エリア名物のConcha asada(コンチャ・アサーダ)。ペルー北部もコンチャ・ネグラの産地だが、なぜかこの料理だけは国内で見たことがない。小ぶりなペルー産コンチャでは食べづらいからだろうか。これ、美味しいんだけどなぁ。
ガイドブックの仕事でエクアドルを訪問中。紙媒体は情報が古いとかなんとかいう声もあるが、それでも定期的に内容を確認して改定しているのだから、情報を流しっぱなしのブログよりよほど信用が置けると思うがどうだろう。だいたい無記名の上に情報公開日すらないサイトの何を信用するのだろうと、個人的には思うのだけどね。ガイドブックとウェブの特性を理解した上で、どちらもうまく活用していただきたいものだ。
2年に一度といってもさすがに4回目ともなると顔見知りができる。今回は初っ端からトラブルに見舞われ落ち込んだが、こうした“薄い知人たち”のちょっとした優しさに救われることも多く、比較的早く復活できた。ありがたい。
6年前の改定時に私が選んで追加したレストランを訪ねたら、そこの若旦那がにこやかに迎えてくれた。ガイドブックに載ってから、日本人旅行者が増えたという。日本に興味を持ったという彼は2017年に奥さんと一緒に日本を訪問、本屋で自分の店が掲載されているガイドブックを記念に買って帰ったそうだ。「今年も来てくれてありがとう。ロンプラなんかもう何年も情報修正してくれないし、何か依頼をするとすぐ営業に結びつけようとするんだ。でも日本のこのガイドブックは定期的にアップデートしてるし、すごいよ!」と。嬉しいなぁ。他にも同じように再会(というか自分とこのデータのアップデート)を喜んでくれる人が何人もいて、頑張って訪ねてよかったとしみじみ。これでもう少しギャラが良ければ最高なのだが…。ま、それはまた別の話(笑)
以前賑わっていたエリアが寂れ、別のエリアに注目が集まるなど、街はまさに生き物のごとく変化している。だが紙媒体はページ構成や地図の縛りが大きく、その変化に即時対応できない。仕方なく空いたスペースにコラムを入れたりするのだが、あまりに小さすぎて読者が見落としてしまう可能性も。限界を感じるしいろいろ思うことはあるが、できることをやるのみだ。
ということで「今時ガイドブック?」なんていう人がいたら、「いやいや、それぞれの特性を見極めて利用するのが大切なんだよ」と言ってやってほしい。大企業の契約プロダクションの更に下請けという立場のためできることは限られているけれど、これからも自分なりの視点をこっそり忍ばせて行こうと思っている。