柑橘類協会が黄龍病の国内侵入を懸念

ペルー柑橘類生産者協会(Procitrus)は、Dragón Amarillo(黄龍病または立枯病)として知られる病害の侵入により国内の柑橘類栽培に多大な損失が生じる可能性があると指摘した。

同協会のセルヒオ・デル・カスティージョ会長によると、ペルー国内で黄龍病が発生した場合、エルニーニョ現象による2017年北部豪雨災害直後同様、レモンの値段が1kg当たり40ソレス前後まで高騰する恐れがあるという。

黄龍病は柑橘類の生産に致命的な被害を及ぼすとされ、隣国のコロンビアやブラジルを始め、アルゼンチンやパラグアイでも多額の経済的損失をもたらしている。ペルーではいまだ報告例がないものの、ピウラ州の都市部やトゥンベス州ラ・クルス地区では、非公式な国際取引商品に付着した同病原体を媒介する昆虫が確認されている(駆除済)。

会長はまた、病害の国内侵入初期にはレモンの市場価格が20%、ミカンが25%、オレンジが30%上昇、その後被害地域の拡大につれさらに値上がりし、外食産業にも影響を及ぼすと予測。この問題につきファビオラ・ムニョス農業灌漑相は、黄龍病には必要な対策を講じていると述べた。

(ソース: Gestión 16/09/19)