ペルーの看護師は9万6000人、うちICU(集中治療室)の患者に対応可能な国際基準資格所有者は5万7000人。科学・人類大学看護学部のパラシオス教授は国内ICUの看護師不足に警鐘を鳴らす。
ICUの看護師には24時間不断のバイタルサインモニタや、重症患者に接続された医療機器の操作を始めとする複数の責務がある。看護師不足はICUを含めた医療施設内の対応における質の低下のみならず、退院後の患者にも影響すると教授は指摘。
退院した患者のほとんどは自宅での回復を請負う専門家の支援を受けておらず、介護に携わる家族の手による基準外の治療や投薬で危険にさらされる恐れがあると説明した。
国内主要病院には計75のICUがあり、該当患者の平均入院日数は7~15日。今年7月時点におけるペルーの看護師配分は住民1万人当たりわずか15人、国際的競争力を有す人材の育成に加え、衛生セクター予算の増額による看護師の雇用増と現行報酬見直しが喫緊の課題としている。
(ソース:Capital.pe 27/08/19)