7月20日(土)小学館 サライ.jpに「世界一の朝食」実は〇〇の残りものだった?|ペルーで愛される「チチャロン」が掲載されました。
これまで何度もご紹介しているペルーのチチャロン。このチチャロンが、ラードを取ったあとの残り物だったってご存知ですか?植民地時代、ラードは“白いバター”と呼ばれる大切な調味料でした。ラードで揚げた料理はとても美味しいし、炒め物や煮込み料理に加えてもコクがでますよね。圧縮やろ過といった手間のかかる植物由来の油に対し、豚肉を加熱するだけで取れるのもラードの魅力だったでしょう。
豚の脂身はもとよりばら肉や端肉をじっくり揚げて、丁寧にとった貴重なラード。その鍋の底に残った肉の欠片が、元祖チチャロンでした。アンデスの街角で売られるカリカリに揚げられたチチャロンが、オリジナルに近いのではないでしょうか。ジャーキーのように硬いんですが、これはこれで悪くないんですよね。
そんな愛すべき一品を、リマスタイルとアンデススタイルを比較しながらご紹介しました。パンで挟むか、ジャガイモやモテと一緒に頬張るかで、同じ豚肉料理でもまったく違った味わいが楽しめるのが現代版チチャロンの魅力。 私はしっとりジューシーなリマスタイルのチチャロンが好物ですが、アンデスの気候には赤身部分の多いアンデススタイルが合うように思います。さて、あなたはどちらがお好みですか?