ペルー中央準備銀行(BCR)は17日、コレクション向け1ソル硬貨「ペルーの希少野生動物シリーズ」第7弾となる「スリ(Suri)」を発行した。
Suri (Rhea pennata)
ニャンドゥ(Ñandú)の別名でも知られる、南米大陸最大の「飛べない鳥」。寿命は約30年、ボリビア、チリ、ペルー各アンデス山地の寒い地域に分布し、ペルーではプーノ、タクナ、モケグア3州の標高4500mを超える高地に約350羽の野生の個体が生息しているとされる。
主に草や昆虫を食べ、時には小型のネズミやトカゲを捕食する。体高90cm~150cm、重さは25kg~30kgになり、その小さな頭部とは対照的な長い首が特徴。3本指の長く強靭な脚を持ち、走る速度は最大で時速60kmに達する。
雛は最初黄色がかった白色で、成長に従い羽の色が変化して行く。成鳥の羽毛は灰色、褐色、栗色とバラエティに富み白い斑点がある。国内においてこの種は現在、その肉や油、羽毛が目的の密猟や、食用、工芸用の卵の乱獲など、切迫した様々な脅威のため近絶滅種(絶滅寸前)に分類されており、徹底した保護政策が実施されてきた(中銀解説)。
同硬貨は本日から市場に流通、発行枚数は1000万枚。
(ソース:BCR)