Perú + Umamiとペルー味の素50年の歩み

先日当ブログでご紹介したペルー味の素㈱編纂の料理本「Perú + Umami(ペルー+うま味)」。私がfacebookに書いた「欲しいな~」という呟きがペルー→イギリス→ナイジェリア→ペルーと伝わり、先日その夢を叶えて頂くという幸運に見舞われた。世界は狭い、ありがとうございます!

エイの干物とサチャトマテ、ユカ芋というペルー伝統の食材にスポットを当て、歴史、人類学、考古学、グルメの各視点からペルーの伝統料理と第五の味覚“うま味”の関係を明らかにしようと試みた画期的な料理本。現在その専門性の高さと情報量の多さに四苦八苦しながら拝読中だが、これがなかなか興味深い。各シェフのレシピはさすがとしか言いようがなく、食材の意外な組み合わせが参考になる。エイの干物はチンギリート(エイの干物のセビーチェ風)しか食べたことがないのだが、バカラオ(干しタラ)の変わりにも使えそうだ。今度ノルテに行ったら大量に買ってこよう。

併せて同社の創立50周年を記念した社史もいただいた。ペルー味の素㈱の歴史が余すところなく記されており、当時のペルーを知る貴重な資料にもなっている。本社だけでなく現場の一人一人にスポットをあて、多方面から同社の魅力を語っている。みんなの笑顔がいいね~!関係者の皆様、Felicitaciones!

ちなみにエッセンスを抽出した後のサトウキビはそのまま廃棄するのではなく、栄養豊富な自然由来の肥料として再利用するそうだ。最近サトウキビの搾りかす(バガス)で作るバイオ燃料やフードパックなどが注目を集めているが、サトウキビの恵みを余すところなく使える肥料への転換はナイスアイデア!またサトウキビの産地であるペルー・ノルテ地方を中心に、栄養や衛生、健康についての教育活動にも力を入れているそう。食育や衛生教育が機能しておらず幼児の貧血率が高いペルーにおいて、こうした活動は日本人が想像する以上に意義がある。「おいしく食べて健康づくり」が、味の素㈱のコーポレートメッセージだもんね。ペルーの子供たちがすくすく育ち、長じて味の素ファンになってくれればそれが一番。ますますのご発展を心よりお祈りしています!