夫やパートナーから何らかの暴力を受けた経験のあるペルー人女性(15~49歳)は昨年度の調査で65.4%を占め、前年比で2.8㌽、直近5年比較では8.7㌽改善した。国立情報統計庁(INEI)が1日に公表した。
暴力の種類は心理的暴力(61.5%)が最多、次いで身体的暴力(30.6%)、性的暴力(6.5%)の順。心理的暴力の内容は、何らかの支配や束縛(57.1%)、行先を問いただす(40.4%)、嫉妬の表明(37.9%)、友人に会わせまいとする(18.7%)など。
身体的暴力の内容は、突き飛ばす・揺さぶる・物を投げつける(26.8%)、平手打ち・腕をひねり上げる(18.2%)、拳または他の道具で殴る(15.3%)など。
性的暴力の内容は、一方的な関係の強制(5.9%)、何らかの性的行為の同意なき強要(3.0%)など。
身体的暴力を受けた女性のうち44.5%が身近な人物に、29.2%が公的機関等に助けを求めている。前者の内訳は母親(36.7%)や友人・隣人・親族の女性(15.9%)、後者は警察署(77.5%)、自治体児童・青少年擁護課(11.2%)、検察局(8.3%)など。
一方、第三者に助けを求めようとしなかった女性の理由は、必要がなかった(43.0%)、恥ずかしかった(16.0%)、相談先の心当たりがなかった(12.7%)、自分や子供への報復を恐れた(9.5%)、殴られた相手に問題が及ぶのを恐れた(6.4%)、助けを求めてもどうにもならないから(3.3%)など。
(ソース: INEI)