イキトス探訪

8年ぶりのIquitos。前回はアマゾン滞在がメインだったので、今回はずっと市内で過ごした。変わったところ、変わらぬところ。備忘録としてメモしておく。

・6月24日のFiesta de San Juanの前ということもあり、街は比較的静か。観光客も少なめで、ホテルも空室が目立った。逆を言えば、市内観光にはよいタイミングと言えよう。

・市内を走るバスは変わらずカラフルで、ブリキのおもちゃ的レトロ感がたまらない。あの灼熱を和らげるためとはいえ、バスの車体を木造にしようと最初に考えた天才は誰だろう。窓ガラスがないのもアマゾンならでは。重量のあるアマゾンの雨は、風に影響されることなく垂直に落ちる。市内からキストコチャまで1.5ソレス。安い。

・マナティや野生動物の保護センター、CREAを訪問。現地で活動中のJICAボランティア、古川光咲さんにセンターをご案内頂いた。彼女の活動期間中は日本語で説明してもらえるので、日本人の皆さまはこのチャンスをお見逃しなく!

「マナティに餌をあげるアクティビティ」は、感染病予防の観点から現在中止。もちろんマナティの頭をなでることも不可。残念なり。

・CREAでは、センターで孵化させたTaricaya(カメの一種)の半分を自然回帰に、半分を市場に提供しているとのこと。住民による違法乱獲を防ぐための妥協策。カメの養殖は市の公的機関や学校施設でも行われている。

・市場に出回っているパイチェ(ピラルク)の多くは養殖のもの。野生のパイチェも禁漁期(10~2月)以外は漁が可能。ただし野生のパイチェは遠くから運ばれるため、恐らくほぼすべて塩漬けにされているだろうと。逆を言えば、セビーチェなど生で食べたければ養殖ものしかないということだ。いつか天然モノと養殖モノを食べ比べてみたい。

・絶滅危惧種のLagarto(ワニ)は乱獲し放題。治外法権のメルカド・ベレンならいざ知らず、ちゃんと税金を納めているであろう有名レストランのメニューにまで堂々と掲載されているのだから、驚きを隠せない。職務熱心で、「密漁された野生動物の〇〇を無事保護」などとニュースにも登場するイキトスの環境警察も、ワニの市場流通だけは止められないようだ。

・ベレン・バハで出会った25歳のフランクは、2人の子供を持つ若きパパ。「30分で15ソレス」よりは「45分で20ソレス」のほうがいいと言われた。途中の水上ボデガでビールを買い、フランクと一緒に乾杯。ベレン・バハでは飲酒運転も問題なしだ。ボデカは充実の品ぞろえ。店のセニョーラは、すぐ向かい(もちろん川の中)に新しい家を建設中。「いつ完成するの?」と尋ねたら「あと4年くらいかな」アマゾン川の流れと同じ、ゆったりとした時間が流れている。

・メルカドの屋台、スリは4匹で3ソレス、焼き魚は種類や大きさによって8~15ソレス、周辺のメニュー屋は5ソレス。メルカド料理は楽しいけど、決して安くはない。

・イキトスのSalsa de Ajíはどれもマイルドで、私には辛みが足りなかった。せっかくAjí Charapitaという素晴らしい唐辛子があるのになぁ。でもオイルと塩がたっぷりのリマのクリーム状サルサより好き。シンプルイズベスト。もちろん買って帰りました♪

あ~楽しかった!また行こう!