クスコでは24日、ビスカラ政権が今月10日に公布した選択消費税(ISC)改定に伴う燃料費の上昇に反対する24時間デモが行われている。クスコ歴史地区では一部の商業施設が休業、各学校も休校となった。
デモ隊はオバロ(ラウンドアバウト)リベルタドーレスに集結し、クスコ市街からクスコ国際空港へと向かうエリアを封鎖。抗議行動は交通機関にも波及、オリャンタイタンボやサクサイワマン、ピサック、マラス、モライなどの観光地へと向かう内外観光客の足にも影響している模様。
今朝はクスコ市街地以外にも、周辺のシクアニ、アコマヨ、アンタ、カルカ、キジャバンバ、ウルコスで抗議行動が発生したと地元メディアが報じた。これらの地域では商店が閉じられ、一部の交通機関が麻痺している。
クスコ州労働連合により召集された今回のデモに際し、空港から市街地までの内外観光客輸送を国家警察(PNP)が公用車で代行している。
クスコ・アプリマック広域地方警察のマックス・イグレシアス総司令官は、このデモで女性1人が頭部に投石を受け負傷、病院に搬送されたと伝えた。
またペルーレイル社は、クスコ⇔オリャンタイタンボ間の鉄道運行を中止し、マチュピチュ便はオリャンタイタンボ駅発(午前8時~正午)とする臨時措置を決定した。
ISC改定に端を発する抗議行動は、クスコ以外にも全国各地で発生している。プーノでは23日、運送業者と交通機関利用者の双方が燃料費上昇に抗議するデモに参加。30日には2回目のデモが計画されている。
北部のラ・リベルタでもここ数日以内の抗議行動が計画されつつある。トルヒーヨでは今週、約11の公共交通機関運送業者が市街地などの乗車料金を0.40~0.50センティモ値上げした。
(ソース: El Comercio 24/05/18)