ペルー国立サンマルコス大学(UNMSM)の教授で科学者のマリオ・カルワポマ・ヤンセは、アンデスの植物ムニャに胃炎の原因となるピロリ菌の除菌効果がある可能性を見出し、臨床研究を進めている。
カルワポマ教授は、ムニャ茶を習慣的に飲んでいるアンデス高地の人々には胃炎が少ないことに注目。ムニャの成分を抽出したオイルがヘリコバクター・ピロリ菌に対し効果があることをラボでの実験で証明、その後研究は臨床実験に移行。同研究論文は2010年に全国大学学長会議(ANR)賞を獲得している。
同教授は、未だ研究段階としながらも、現状ではムニャ油(urcu muña)がアモキシシリンやクラリスロマイシン、オメプラゾールなどの処方薬同様の効果を持つ可能性を被験者が示していると報告。
また、被験者の内視鏡検査を通じ、ムニャ油による除菌はピロリ菌の勢力が弱い場合にのみ有効で、耐性のある強い菌には通常の薬との併用が必要になると説明した。
(ソース: La República 19/05/18)