アマゾンに暮らすペルー先住民「シピボ=コニボ」の族長の一人が19日午後、銃撃を受け死亡した。ウカヤリ先住民集落連合がフェイスブックアカウントを通じて伝えた。
殺害されたのは、同族の文化・権利保護活動で知られる女性、オリビア・アレバロ・ロマスさん。同事件はウカヤリ州コロネル・ポルティージョ郡ヤリナコチャ地区から20分の位置にある文化交流共同体「ビクトリア・グラシア」で発生した。
同連合は「現在死の脅威や迫害に直面しているシピボ=コニボ先住民集落の他族長の生命がペルー国家により保証されるよう、国内外に呼びかけている」と綴っている。
地元メディアは、一人の男がアレバロさんの自宅に向かい、彼女の胸部を数回撃った後バイクで逃走したとする目撃者の話を報じた。
文化省もまた、訃報に際し「彼女はシピボ=コニボ族の伝統文化継承者の一人だった」と公式声明を通じ哀悼の意を表した。
同省ではさらに、残された家族や集落への協力を確約。現在は関係当局が事件の早期解明に取り組んでいると伝えた。
彼女の訃報を受け、19日の国会本会議では1分間の黙祷が行われた。国民擁護庁もまた「警察と検察に対し直ちに徹底的な捜査を命じ、被害者家族の庇護を依頼した」とTwitterで伝えている。
(ソース: El Comercio 20/04/18)