リマの老舗日本料理店レストラン・フジが、南米初の「日本産食材サポーター店」に認定されました!
日本産食材サポーター店とは、日本産の食材や酒類を扱う海外店舗のうち、さまざまな要件を満たしたレストランや小売店に与えられる称号。日本産食材の海外発信強化を目的にしたもので、JETRO(日本貿易振興機構)がガイドラインを運営・管理しています。
オーナー深澤さんの生まれ故郷である静岡産の緑茶や海苔を始め、日本酒や焼酎、オリオンビール、昆布や鰹節、ラー油などの調味料、料理人の命ともいえる包丁など、多くの素材や道具を日本から取り寄せているレストラン・フジ。「うちの巻きを食べて、『この海苔は香りがいいですね~』と言ってくださるお客様もいるんですよ。そういう本物の味を分かってくれるお客様を裏切ったりできないし、うちは一切誤魔化しません」と深澤さん。日本酒ラインナップの更なる充実を目指し、花の舞や富士錦、磯自慢、臥龍梅など静岡産日本酒の直輸入も計画中だそうです。これは楽しみですね!
「店側が申請すれば、誰でも認定されるんですよね?」と思う方もいるかもしれませんが、さにあらず。ガイドラインの基準はなかなか厳しく、誰でも申請⇒即認定とはいきません。「最初は日本産を輸入していたけれど、コストがかかるから米国産に変えた」などはアウト!食品の産地や取り扱いの継続性もチェックされるので、それこそ誤魔化すことはできないのです。
日本の真裏に位置するペルーで、日本産を提供し続けるのは想像以上に大変なこと。米国やカナダに工場を構える日本の大手食品メーカーは多く、すでに南米へのルートは出来上がっています。なのにわざわざ異なるルートで入手する苦労を、誰がするでしょう?鮮度が命という食材がほとんどだから、一度に大量輸入するわけにも行きませんしね。そう考えると、これまで南米から認定店が誕生しなかったのはある意味仕方のないこと。今回南米第一号店に相応しいお店が選ばれたことを、リマ在住者の1人として誇らしく思います。
つい先日認定を受けたばかりということで、レストラン・フジのインタビュー記事はまだ掲載されていませんが、近々アップされるそうなのでどうぞお楽しみに!また外国人にサポーター店のことや日本食材の素晴らしさを伝えたい、という時は、Japanese Food Supporterのページをご利用くださいね。