昨夜10時頃、外からゴロゴロという不穏な音が聞こえてきた。自宅でテレビを見ていたので、最初は番組内の音かと思ったがさにあらず。もう一度空気を震わすような雷鳴があり、短時間だが強い雨が降った。
気候変動の影響から、ここ数年冬になると砂漠の街リマにもしばしば雨が降るようになった。滅多にないが夏でも雨が降ることがあるから、もはや決して珍事ではない。しかしどうも「リマは雨が降らない」という刷り込みが強く、恥ずかしながら驚いてしまった。日本の人にしたら「たかがこれくらいで」という雨量なのだけどね。東京の雪を北海道の人が笑うようなものかな。
今朝は快晴。空気は清々しく、肌を撫でる風も爽やかだ。雨に洗われた木々はみどりが一層鮮やかで、若葉もいつになくきれいだった。「昨日の雨で、リマ中の塵が一掃されたね~」といいつつ朝の散歩を始めると、とにかく目に付くのは汚れた車!それこそ街路樹に積もり積もっていた砂ぼこりをもろに被ったのだから、汚いのは当然だ。パーキングの洗車係にとっては、まさに恵みの雨だろう。
ところが街路樹の有無にかかわらず、どの車も相当汚れている。これは大気中の塵が雨で落下したもの。毎日吸っている空気がいかに汚いかという証拠を突きつけられた気分だ。そりゃ喘息にもなるわな。
fecebookに「雨~♪」とアップしたら、「70年の雨も凄かったんですよ」と教えてもらった。1970年1月15日リマに降った雨は、最初の5時間で17リットル/㎥もあったそうだ。リマは排水関係が弱いから、どこもかしこもあっという間に水浸しだったろう。でもその頃は今ほど交通量も多くなかったし、空気はきれいだったんだろうな。