米CNNは、「2018年に訪れるべき18の場所(18 best places to visit in 2018)」のひとつとして、ペルー北部の都市カハマルカをウェブサイト上で紹介した。
CNN Travelはカハマルカを次のように評している。
クスコとエクアドルの首都キトを結ぶ旧インカ街道沿いに位置し、天然の温泉と豊かな金鉱に恵まれたインカの名高い宿場町カハマルカ。インカ諸皇帝やスペイン人侵略者に始まり、環境に配慮した鉱山企業や遥か遠いチャチャポヤスを目指すトレッカーの時代に至るまで、何世紀にもわたる道程を経つつもこの街はいまだ国際観光の舞台で本調子を取り戻していない。
コロニアルな街並み、石畳の通り、時を遡ったような中央広場、思わず溜息の出るアンデスの峰々を紡ぎだす北部高原の魔術師、カハマルカ。9000フィートを超える高地に佇むこの凛とした街を目指す旅人に良いニュースがある。そう、南米の中でも騒々しい年中行事のひとつを思い浮かべた人もいるだろう。
2月10日から14日にかけ、カハマルカではペルーで最もお騒がせな年次カーニバルが催される。数日間におよぶパレードやライブミュージック、カルチャーイベントにチチャ・デ・ホラ(トウモロコシのビール)のがぶ飲み、そして手に負えない水風船の投げ合いが特徴だ。
カハマルカでは静けさもまた魅力のひとつ。喧騒の前に、街の中央広場を見下ろす場所にある、植民地時代の邸宅を改装したホテルにチェックインしておこう。中央広場は16世紀にスペインの侵略者とインカが衝突した重要な史跡で、訪れる者を当時の光景へと誘う比類なき場所だ。
壮観なバロック様式の教会、インカの支配者アタワルパが幽閉された忌まわしい身代金の部屋。ペルー一の酪農の街で味わう最高の国産アイスクリーム。それらもすべてここにある。
サンタ・アポロニアの丘頂上までのハイキング(タクシーでもOK)も見逃せない。石造りの階段を上ると丘の上には見晴らしの良い教会がそびえ、その先には中央広場や街中の大聖堂を俯瞰できる絶好の場所、人気の「インカの椅子(写真左)」がある(Jordan Rane筆)。
他に選ばれた17か所は次の通り。
- Cape Verde Islands(カーボベルデ諸島/カーボベルデ共和国)
- Botum Sakor National Park(ボタム・サコール国立公園/カンボジア)
- Malta(マルタ共和国)
- Serbia(セルビア共和国)
- Nevis(ネイビス島/セントクリストファー・ネイビス連邦)
- Banff(バンフ/カナダ)
- Nagano(長野県/日本)
- Puebla(プエブラ州/メキシコ)
- Essaouira(エッサウィラ/モロッコ)
- Perth(パース/オーストラリア)
- Rwanda(ルワンダ共和国)
- Crete(クレタ島/ギリシャ)
- PyeongChang(平昌郡/韓国)
- Lisbon(リスボン/ポルトガル)
- Yunnan(雲南省/中国)
- Asheville(ノースカロライナ州アシュビル/米国)
- New Orleans(ルイジアナ州ニューオーリンズ/米国)
(ソース: CNN Travel)