ペルー中央準備銀行(BCR)は13日、コレクション向け1ソル硬貨「ペルーの希少野生動物シリーズ」第3弾となる「アンデスコンドル」を発行した。
Cóndor Andino (Vultur gryphus)
アンデスコンドルは世界で最も大型の鳥類のひとつで、その名はケチュア語の「kuntur(クントゥール/コンドル)」に由来する。南米のアンデス山脈に分布し、ペルーでは標高5000mまでの山岳地帯および、滑空に必要な上昇気流と海風が常に吹く太平洋岸に近いエリアに生息する。
寿命は70年以上、6年で成鳥となり、2年毎に1羽の仔を儲ける。最大で翼長3m、体重は15kgに達し、動物の死肉を食べ掃除屋としてアンデスの生態系に重要な役割を果たしている。民間信仰や祭礼目的での違法な狩猟により危機にさらされ、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(通称: ワシントン条約)」のリストに加えられた(中銀サイト説明を要約)。
同硬貨の発行枚数は1000万枚、「Oso Andino de Anteojos(アンデスメガネグマ/2017年7月18日発行)」ならびに「Cocodrilo de Tumbes(トゥンベスのクロコダイル/2017年11月8日発行)」に続くシリーズ3枚目の硬貨となる。
(ソース: BCR)