リマ市民はラテンアメリカ諸国の中でも公共交通システムに大きな不満を抱いていることが、ラテンアメリカ開発銀行(CAF)の調査で明らかになった。
同行の2017年度経済開発報告「ラテンアメリカの都市部拡張と機会アクセス」によると、リマ市民の30%が交通機関に満足しておらず、これはボゴタ(約40%)やパナマ(35%)に次ぐ高率。
また57%が移動時に公共交通機関を利用、通勤時間は25%が往復2時間を超え、生活満足度や生産性に影響と指摘。リマの公共交通機関充足率は人口1000人当たり200席(シート)で、ラ米平均(約100席)を上回ってはいるものの、公共交通機関への依存度を考えると未だ不十分としている。
同調査によると、リマの市街地は2000年から2010年にかけ郊外へと拡張(半径40km)、通勤時間もかつてに比べ約13分伸びていると報告。
(ソース: Gestión 07/11/17)