先月のレモン高騰に続き、カツオ(㌔S/10→S/12)や食用ザメ(㌔S/15→S/18)を始めとする魚の国内小売価格がここ数日で最大20%まで上昇している。
全国工業協会(SNI)水産養殖委員会のアルフォンソ・ミランダ会長は、食用魚の豊漁期は10月以降であり、5月から9月にかけては寒さの影響で漁獲量が減ることから季節的な要因と説明。
一方生産省は、漁獲量は不足しておらずリマ首都圏各卸売市場への供給は通常通りと発表。VMTやベンタニージャなど圏内主要卸売市場の買い付け量はここ3か月安定している上、ボラやアジ、スズキなど家庭で人気の魚は過去1年間で値下がりし、今月の上昇幅もわずかと報告した。
パシフィコ大の経済専門家ホルヘ・ゴンサレス・イスキエルダは、日常食料としての魚介類は鶏肉ほど大きな比重を占めておらず、8月期消費者物価指数への影響は軽微と予測。
またBBVAリサーチも、値上がりは季節による一過性のもので、インフレへの影響を懸念する必要はないとしている。
(ソース: Gestión 10/08/17)