チチカカ湖付近で4億年前のサメの化石発見

ペルー文化省は7日、プーノ州のチチカカ湖に近い場所で4億年前に生息していた「プカパンペリャのサメ」の化石を発見したと伝えた。

「プカパンペリャのサメ」とされるこの脊椎動物の化石は、チチカカ湖(標高3812m)に程近いプーノ州ワンカネ郡のタラコ地区に位置するイマルコス丘陵でプーノ大学の学生グループが発見、プーノ古生物学博物館により確認されたもの。

文化省文化財総局は、この発見をスペイン・バレンシア大学初期脊椎動物進化研究所との合同調査の一環とした上で、化石はサメの仲間を含む軟骨魚綱に属する生物でありデボン紀のものと説明している。

隣国ボリビア、およびマルビナス諸島(英名: フォークランド諸島)で見つかった同類の化石と比較した結果、プーノのものはボリビアの“Pucapampella-Zamponioteron(プカパンペリャ・サンポニオテロン/ひれ部分がアンデス高地の伝統楽器「サンポーニャ」に似ていることから命名)”に相応すると考えられている。

デボン紀は原初脊椎動物(魚類)の出現から「魚の時代」として知られ、以降魚類は哺乳類の祖先である両生類や爬虫類といった他のグループへと進化を遂げていく。

(ソース: Andina 07/07/17)