サンボルハ区にあるペンタゴニート(ペルー国軍総本部)の南側には、2008年(だっけ?)にペルーで開催されたAPEC参加国の名を配した記念樹の小径がある。日本の記念樹はなんと沖縄の寒緋桜。ほかの国のは適当なのに、日本=桜というイメージは地球の裏まで届いてるんだと、通るたびに感心していた。桜の季節にここを通るのがとても好きだった。
去年の冬に、桜の木の下に設置してあった「JAPON」のプレートが紛失してしまった。別に大したことではないが、やはり気になる。自然に取れるようなものでもないし、誰かのいたずらだろうか。嫌いな国の何かを傷つけたり、落書きをするバカ者はどこにでもいる。国際的な経済協力の意義など理解できないのだろう。
あれから数か月。すっかり諦めていたところ、桜のプレートが復活しているのを発見!でもそこにあったのはなぜか「MEXICO」で、「JAPON」のプレートは別の木についていた。桜=日本じゃなかったのは残念だが、とにかく復活してよかった。せっかく各国が仲良く並んでいるのに、日本だけないのはやっぱり寂しい。
日本の復活とは裏腹に、別の場所にはこんながっかりなプレートもあった。「CHILE」の国名が黒く塗りつぶされ、その上に「PERU」と書いてある。加えて小鳥たちも糞をしまくり。私がチリ人だったら怒るよ!
折しもチリで開催予定の国際的なアルコール類のコンクールで、「ピスコではなく、ペルー産ブドウの蒸留酒と表記せよ」と言われたペルーは怒り爆発。ペルーのピスコは過去何回もメダルを獲得しているが、今年は参加するとかしないとか騒いでいる。ピスコについてはもう昔からずっとチリと揉めているが、ここに来てまた再燃だ。
この落書きがそのせいかどうかは分からない。でもタイミング的にはぴったりで、多少なりとも関連性ありなように思う。なんかこういうのを見るのはほんと嫌。もういっそのこと、こんなプレートなんて全部撤去しちゃえばいいのに。