1991年に始まったTBSのアンデス・プロジェクト。古代アンデス文明の謎に迫り続けたこの壮大なプロジェクトの集大成「古代アンデス文明展」が、この秋上野・国立科学博物館で開催されます。
「黄金の都シカン発掘展」(1994年~)、「黄金王国モチェ発掘展」(1999年~)、「世界遺産ナスカ展」(2006年~)、「シカン展」(2009年~)、「インカ帝国展」(2012年~)と、これまで5回にわたって開催されてきたアンデス・プロジェクト発の展覧会は、全国で400万人を超す観客動員数を達成しました。これらの見学をきっかけにアンデス考古学ファンになったという方も、結構多いのではないでしょうか。
「古代アンデス文明展」では、先史時代からインカ滅亡までのおよそ15000年もの間に花開いたアンデス文明を代表する9つの文化を一挙公開。下記の6テーマを切り口に、アンデス文明ならではの特徴やその本質に迫ります。
序章「アンデスへの人類到達」
第1章「アンデスの神殿と宗教の始まり」(カラル文化)
第2章「複雑な社会の始まり」(チャビン文化)
第3章「さまざまな地方文化の始まり」(ナスカ文化/モチェ文化)
第4章「地域を超えた政治システムの始まり」(ティワナク文化/ワリ文化/シカン文化)
第5章「最後の帝国 ─ チムー王国とインカ帝国」(チムー文化/インカ帝国)
第6章「身体から見たアンデス文明」
厳選された貴重な資料が200点、中でもボリビアの世界遺産ティワナク文化の出土品はすべて日本初公開だそうです。これは絶対見逃せませんね。
「古代アンデス文明展」は、上野・国立科学博物館で2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日)に開催。その後新潟、山梨、仙台、広島、名古屋、福島、静岡、福岡の(2018年1月追記:富山、大分、鹿児島)各博物館を巡回する予定です。前売り券や早割チケット情報等は、ぜひ公式サイトをご覧くださいね。1人でも多くの方に足をお運び頂きたい展覧会です。
※巡回スケジュールについてはこちらをご覧ください。