豪雨被災地で天然素材の虫除けが好評

ペルー健康保険庁(EsSalud)が作成した天然素材の虫除けが、豪雨の被災地で効果抜群と好評を博している。

この虫除けはEsSaludがユーカリ、コショウボク(ペルーコショウ)、ムニャ(香草の一種)それぞれの植物油をベースに作ったもので、豪雨被害の後蚊などの虫が大量発生している国内北部(特にピウラ州)に配付されたもの。

EsSaludのマルタ・ビジャル・ロペス補完薬部長はこの天然素材の虫除けについて、化学薬品の代替として国立化学・薬学協会と共同開発したもので、3種類の植物から抽出した精油には菌類および蚊などの虫を防ぐ効果があると説明する。

曰く、コショウボクの精油はカルバクロールを多く含み、虫には有毒でその臭いが虫除けとなる。ムニャは殺虫効果があることで知られ、かつては虫除けなどに用いられていた。また多くの研究からユーカリの精油には虫を追い払う除虫効果があるという。

これら天然素材の虫除けは子どもや老人、妊婦にも塗布(2時間毎)することができ、デング熱やジカ熱、チクングニヤ熱のような蚊が媒介する感染症が防げるとしている。

EsSaludの補完薬には19年の歴史と実績があり、被保険者の健康に配慮する戦略のひとつとなっている。

(ソース: Andina 14/05/17)