桜と温泉と最終日

日本は今日からゴールデンウィーク、我が家にとっては日本一時滞在最終日。スーツケースはすでに成田へ発送してしまったし、今日は終日フリーだ。とはいえここは、映画館もショッピングセンターもない過疎の村。時間を潰すには畑仕事以外にないような土地だけど、都会にないメリットが一つだけある。それが温泉だ。

JR聖高原駅の近くにある「草湯温泉 冠着(かむりき)荘」は、村営の温泉施設。バブル時代の「ふるさと創生事業」で併設された温水プール付きのクアハウスが人気だった。しかし地域の過疎化とともに利用者が激減。老朽化した施設の修繕費が4000万円もかかることから、2009年に廃止されたという。箱物行政のなれの果てというか何というか。でも意味不明なモニュメントや、キャバレーと揶揄されるような施設を造った村よりは、ずっと頑張っていたかもしれない。

温泉施設のほうは今も通常通り営業していて、日帰り入浴のほか、日中3時間だけは貸切もできる。アルカリ性単純硫黄泉のお湯は癖がなく、長く入っていても疲れないのがいい。その上美肌効果もあるそうだ。4月末だというのにこのあたりの桜はまだ満開で、花見もできた。今回は日本にいたころよりずっとずっと桜三昧、贅沢な日々だったなぁ。

今夜は義母宅で過ごす最後の夜、これから家族との会話をゆるりと楽しみます。それにしても今回は本当にのんびり過ごしてしまった。たくさんの思い出に比例して、身体もずっしり重くなってしまったし。明日からすっとペルーモードに切り替えられるかどうか?いつになくちょっと不安なワタシです。