リマのsombrilla

記録的な猛暑に見舞われた今年の夏。リマの最高気温は軽く30度を超え、UVインデックスは15ポイントに上昇。フニンやセロ・デ・パスコなどの高地アンデスでは、なんと19ポイントを記録!最大指標が13+までしかなく、「8を超えたら日中の外出はなるべく控えましょう」なんていう日本の夏が羨ましい。

日傘のお母さんと子供そんなリマの今年の流行は、なんといっても日傘だろう。どう見ても雨傘なのだが、もともと雨が降らない砂漠の街ゆえ、傘にも用途があるということを理解していない人が多い。露天商が扱うビニール傘は、大きさによって5~15ソレス。「この傘、紫外線に対してどうなのよ?」と露天商のオジサンに聞いたら、一瞬目を白黒させた後、「大丈夫だ!これは雨の日でも使えるよ!」って。晴雨兼用と言えば聞こえはいいが、UV加工は望めないな。

そんなリマの人たちは、まだ傘をうまく扱えていないように思う。陽射しの向きを気にしていなかったり、畳んだ後の扱いにまごついたり。でもこれは仕方がない。リマの傘文化は今始まったばかり、これから経験を積むしかないのだ。

なんてことを思いながらバスに揺られていたら、信号待ちでこんな光景(トップ画像)が!こらこら、いくら経験が浅いからって、バスの中で差しちゃダメでしょう~。危なくて仕方がないと思うが、あちらのバスでは誰も文句を言っているようには見えなかった。ほんと大らかな人たちだ。

それにしても不思議なのは、未だ雨天でも傘を差さない人が多いリマで、日傘利用者が一気に増えたこと。砂漠の街とはいえ、気候変動のせいで冬場にはちょこちょこと雨が降るようになった。霧雨がほとんどだが、時にはしっかり降ることもある。なのに未だ濡れながら歩く人が多いんだよね~。ペルー人にとって日傘と雨傘の違いはなに?うーむ、気になる。ということでこの冬の観察対象が1つ増えました(笑)