国際女性デー@ペルー

3月8日は Día Internacional de la Mujer(国際女性デー)だ。アメリカで女性参政権を要求したデモに起因するというこの記念日。ペルーでは数日前から女性の基本的人権を訴えるニュースが流れ、各地でさまざまなイベントが行われた。

ペルーには女性副大統領もいるし、日本よりは女性が活躍しているように思うが、そこは格差+マチスモの国。乳飲み子を抱えながら路上で物乞いをする女性も少なくない。女性への暴力事件も多く、時々報道されるバカ男の野獣っぷりにはびっくりさせられる。そういう奴が執行猶予ですぐシャバに出てくるのも許せない。女性が守られていないなぁとひしひし思う。

でも私は最近の「フェミニストか反フェミニストか」という議論は大嫌いだ。女性がもっと自由に、のびのびと生きられる社会を、とは思うが、それをフェミニズムという言葉に置き換えた途端、私の求めるものとは違ってしまう。私は女であることで得したことがたくさんあるし、損したことも同じくらいいっぱいある。生理痛で死にそうな時は女を止めたいと思うけど、じゃ男になりたいかというとそれはない。

人生楽あれば苦あり。大切なのはそのバランスだ。あとは小さな努力を重ねて、その性であることのプラス面を少しずつ増やしていけばいいと思う。なんて、自分が恵まれているからそう思うのだろうか。

下記は「ペルー人女性について知るべき8つの項目」。他に「ペルーの女性起業家は今年120万人に達する見込み」という記事もあった。総合すると「妊娠を機に中学中退、バカ男の暴力に耐えつつも小さな商いでしっかり稼ぎ、男が死んだあとはのんびり暮らす」ペルー人女性像が浮かぶ。恵まれているかどうかはさておき、ペルー人のこの無駄に逞しいところが私は大好きだ。

1、ペルーの女性人口は1588万7000人(全人口の49.9%)。
2、①のうち、経済活動人口は743万9600人(14歳以上で算出/2016年データ)。
3、②のうち、実際に働いているのは95.4%にあたる約710万人。
4、③のうち、中学(日本でいう高校)卒は36.4%、小学校卒は30.9%、大卒は16.7%、大学以外の専門課程卒は16.7%。
5、働く女性のうち、年金システム加入者は27.1%、健康保険加入者は77.2%。
6、2017年度の女性の平均余命は、男性より5.26歳多い77.67歳。
7、第一子出産時の平均年齢は22.1歳(2015年データ)。
8、70.4%の女性が、夫や恋人から何かしらの暴力を受けたことがある(2016年上半期データ)。