昨日、我がスルコ区からお届け物があった。プラスチックカードが付いた冊子と、オレンジ色のビニール袋が20枚ほど入ったパックだ。冊子には「Tarjeta Surco Recicla(スルコリサイクルカード)」とある。どうやら資源ゴミの分別収集を強化するらしい。
我がスルコ区はゴミの分別収集を実施するなど、環境問題に積極的に取り組む区だ。ただし分別といっても強制ではないし、資源ゴミとそれ以外しかないから分別の苦労もなし。それに引き換え、日本の恐怖支配的強制分別制度は、一体なに?あれは本当に正しいの?そんなことより過剰包装を減らすとか、無駄に短い賞味期限を見直すとかしたほうが絶対いいと思うけど(海外在住者なら、日本の賞味期限にほとんど意味がないことを経験的に知ってるはず。)ごみの分別に命をかけるより、ゴミを生まないシステムを作れってんだ。あ、スルコから話がそれた。
冊子によると、「週一の資源ゴミ回収日に、各自このビニール袋を利用してください。分別に協力してくれる良き区民には、ポイントを差し上げますよ。ポイントが貯まったら、色んなメリットがありますよ(『メリット内容は次回以降にお知らせ』って、なんか無責任だな)」とのこと。ビニール袋にはポイントカードと連動したバーコードがついていて、職員がバーコードリーダーでピピッとやることで、各自のポイントが貯まるらしい。
ゴミ袋に名前や住所を書かせるという、日本の個人情報垂れ流しシステムよりよほど進んでいる。よくあんな恐ろしいシステムがまかり通るもんだ。個人名簿をゴミ集積場に集めさせておいて、オレオレ詐欺に気をつけましょうとか無理でしょう。まったくどこまでお花畑なのか。あ、また話が・・・すみません。
ということで、なかなか悪くないシステムじゃないかと褒めたくなったが、そうは問屋が卸さないのがペルーのステキなところだ。なんせ渡されたカードの氏名が間違ってるのだから。「Reyko A.」って誰?しかも「A.」の「.」って何よ。ここまで改名されたら、これは私ですって証明のしようがないんですけど。仕方がないので区役所に電話したら、「まあ、すみません!あなたの正しい名前は?折り返しするので、お電話番号を・・・」と言ってかかってこなかった。
この冊子とビニールパックを受け取った門番くんに、「名前が違うんだけどさー」と言ったら、「そうなんですよ!ボクも名前が違うって言ったんですけど、配達人は配達だけだからって。それに『HaradaのHは読まないから』って。バカっすよねー」・・・ほんと、バカだな。「でもセニョーラ、名前は違うけど、とりあえずこのカードはあなたが持ってるんだし、このカードの番号とビニール袋の番号さえ一致していれば、あなたにポイントが付くってことだからダイジョブ!」と慰めてくれた。ありがとう。そうだね、どうせ大したポイントが付くわけでもないし、ゴミから個人情報を引き出そうとしても、ウチって分からないだろうしね。
まあ命に係わることでなし、良しとしましょう。ゴミさえ捨てれれば問題なし。どうぞこれからは、私のことをReykoとお呼びください。苗字は・・・どうしたもんかね。