ボリビア保健省2017年2月8日付公告
出入国者に対する黄熱病予防接種の勧告
隣国のブラジル、コロンビア、ペルーにおける黄熱病感染例の増加を受け、ボリビア保健省は全国統轄機関を通じ、出国あるいはこれらの国々から帰国するボリビア国民に対し、黄熱病ワクチンの接種およびイエローカードの携帯義務を勧告する。
全国統轄機関責任者のヨバナ・ワンカは、空港や陸上ターミナルなどの入国ポイントにおいて、イエローカードの厳しいチェックが実施されると発表、必要な対策を講じるよう忠告した。
ワンカ氏は「ここ数か月、前述の近隣諸国で黄熱病の人体感染例が報告されており、そのため、同ウイルス感染地域への旅行者および同地域を経由する帰国者あるいは通過者に対し、当勧告が現在有効である旨を喚起する」と述べた。
ワンカ氏はまた、蚊の攻撃に対し肌の露出を避け、疑いのある症状が現れた場合には保健センターで受診するよう勧めた(以下略/ソース: ボリビア保健省)。
2月10日付の在秘日本大使館通達によると、ボリビア保健省によるイエローカード提示義務は2月1日発効、ただし3月2日までは措置移行期間とされ、3月3日以降はカード提示なしでのボリビア入国ができなくなるとしている。
同措置はペルーを含めた米州、およびアフリカの黄熱病リスク国からのボリビア入国が対象とされていることから、ペルー観光の後ラパスやウユニ塩湖などを訪ねる予定の旅行者は注意が必要。
以下2月16日追記:
ボリビア政府、入国の際の黄熱病予防接種を「義務」から「推奨」に変更(以下2月16日付在秘日本大使館通達より抜粋)
- ペルーを含む黄熱病リスク国からボリビアに入国するに当たり,黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示を義務とし,3月2日まで移行期間を設けていた措置について,ボリビア政府は,2月15日,関係当局間で協議した結果,移行期間後,同予防接種を「義務」とはせず,「推奨」することとした旨を発表しました。
- 同通知内容は以下のとおりです。
ア ボリビアに入国する全ての自国民及び外国人は,ボリビア国内の黄熱病危険地域への訪問を予定する場合,イエローカードを所持することを推奨する。
イ 健康上の理由により黄熱病の予防接種を受けられない人は,禁忌証明書(当館注:黄熱予防接種を受けられないことを医学的に証明する書類)の所持又は基本的な予防措置をとることを推奨する。