リマ首都圏に飲料水を供給するリマック渓谷周辺の貯水量が過去7年で最低を記録したことが国家水路・気象庁(SENAMHI)のデータで判明した。
1月8日現在、同渓谷周辺上水用貯水池の水量は1億285万立方㍍で、渇水年とされる2010年同時期(1億1900万立方㍍)を下回っている。
リマ上下水道公社(SEDAPAL)によると、リマ首都圏の有効貯水容量は3億3100万立方㍍。水不足に陥らないためには今年5月までに少なくとも2億5000万立方㍍の貯水量が必要とされ、これに満たない場合は給水制限実施の可能性もあるとしている。
昨年後半の降雨不足によりSEDAPALは年末にリマック渓谷周辺の貯水池を開門、あわせて首都圏への夜間減圧給水を開始。このところリマック川の流量は毎秒25立方㍍に達しているものの、引き続き降水量を注視していきたいと報告。
また、リマ市民の一人1日あたり平均上水使用量(200㍑/人・日)に言及、世界保健機関(WHO)の勧告(150㍑/人・日)を超えているとして節水を呼びかけている。
これから3月にかけての雨量につきSENAMHI幹部は、アンデス山脈中央部東側では通常か少し多め、北部では例年どおりかやや少なめ、その他の地域では平年並みまで回復すると予想。
(ソース: Gestión 10/01/17)