Malabarといってもあの有名レストランではなく、大道芸人(malabares)の話。うちの近くで時々見かけるお気に入りの彼。ジャグラーはたくさんいるが、交差点の信号機を利用するというこのふてぶてしくて大胆な発想が大好きだ。ロープを張る→芸を披露する→ロープを外す→見物料を徴収するの流れがとてもスムーズで、見る者を飽きさせない。道路交通法的にはアウトだろうが、ぜひ続けて頂きたいものである。
最近、若い大道芸人が増えてきた。二人羽織を被ってモソモソ踊るパターンや、マリオネットを使った昔ながらの芸は減った気がするが、ジャグリングやアクロバットはよく見かける。特にラ・ビクトリア付近では、高校生くらいの少年グループがなかなかハイテクな芸を披露している。「それだけ練習熱心なら学校で勉強しろよ」と言いたくなるが、ペルーにはペルーの事情があるから仕方がない。
クスコではつい先日、観光ビザにも関わらず、芸で小銭を稼いでいたアルゼンチン人の若者が逮捕された。今年2月に捕まったのも、アルゼンチン人だったなぁ。クスコは世界中から外国人が集まるから、カモフラージュしやすいのだろう。それに同じレベルなら、ずんぐりしたペルー人より手足の長い彼ら方が上手く見える。こっちにも「ペルーまで来る旅費があったら自国で働けよ」と言いたくなる。アルゼンチン人の事情はどうでもよい。
これから年末にかけて、物売りとパフォーマーがどんどん増えてくる。年末助け合いはいいが、これだけ多いとこちらも吟味してしまうから、下手な人は大変だ。malabares社会も過当競争とは世知辛いが、全体のレベルがあがるならそれもありか。いい芸には対価を払う、そのマナーさえ守られれば。