クスコ州ラ・コンベンシオン、エスピナール、アンタ、ウルバンバの4郡で9月12日に始まった48時間ストライキでは、様々な要求が掲げられている。
ラ・コンベンシオンとアンタでは鉱業開発と灌漑用水民営化不安への訴えに加え、農業関連予算を10%引き上げるよう要求。クスコ・トゥパクアマル革命農業連合(la Federación Agraria Revolucionaria Túpac Amaru de Cusco)を率いるレアンドラ・コンドリは問題解決への対話の場を求めている。
エスピナールでは農業関連要求の他、アレキパ州と同郡を結ぶネグロマヨ道の建設を要請。ウルバンバのデモ隊は、首相府(PCM)を介し8月初旬から対話中の要求3件を提示している。
ウルバンバ権益防衛戦線(el Frente de Defensa de los Intereses de Urubamba)のルシオ・マテウス代表は昨日、「我々は解決策を求める。さもなければこのストライキを過激で無期限なものにする」と警告した。
エル・コメルシオ紙が確認したところ、12日の4郡ストライキは局地的なものに止まり、うちウルバンバではオリャンタイタンボ、チンチェーロ、ピサックなどの観光地における暴力行為はなかった模様。
同日午後にはデモ隊の一団がオリャンタイタンボの鉄道駅への侵入を試みたものの、警察の催涙ガス弾により未遂に終わった。負傷者や逮捕者は出ていないとしている。
警察発表によると、昨日ストライキ対策に動員された警察官は少なくとも1700人。クスコ市街ではアルマス広場やコリカンチャ付近に多数の警察官が配置され、中心部にデモ隊の姿はなかった。一方、アンタではデモ参加者の一部が午前中に幹線道路を石や丸太で封鎖した。
首相府の国家対話と持続性局(la Oficina Nacional de Diálogo y Sostenibilidad)ホセ・アビラ局長は、全ての社会指導者とクスコ当局間の対話継続の意志に繰り返し言及、「4郡それぞれにおいて要求事項に進展がある。それゆえ、このストライキの正当性が理解できない」と発言。
アビラ局長はさらに「当局が望むのは各責任者との対話であり、政府を揺るがそうとする観念的・政治的な類の輩とではない」と述べた。ラ・コンベンシオン郡各戦線との次回対話は9月27日の予定。
エスピナールのネグロマヨ道路については交通当局が12日に建設保証を打ち出し、ウルバンバのコンセトゥール社問題では会計検査院が調査に乗り出す。
(ソース: El Comercio 13/03/16)