クスコ州ウルバンバ郡の住民が、8月3日午前0時から48時間ストライキを開始する。郡内の企業3社が独占的な利益を得ているという地域の訴えが発端。
非難の対象は、エレクトロスール・エステ (配電)、コンセトゥール・マチュピチュ (交通)、ホテル・リベルタドール・タンボデルインカ (ホテル)の3社。ストを組織するマテウス・ウアンボ氏は、それぞれ次のように事情を説明する。
①エレクトロスール・エステ社は電気料金を100%~200%の幅で不当に値上げし、減額を確約しているものの、請求書にはいまだ具体的に(減額が)反映されていない。
②コンセトゥール・マチュピチュ社はマチュピチュ遺跡と麓のマチュピチュ村を結ぶバスを運行する唯一の会社(企業連合)。ウルバンバ郡の元首長およびベニシオ・リオス国会議員により、30年間の営業権が付与されている。
③ホテル・リベルタドール・タンボデルインカは公道を閉鎖するなど、公有地の一部とビルカノタ川河畔を独占的に使用。
ウアンボ氏は、中央政府に注意を促しこれらの問題を認識させるのが今回のストに至った理由であり、スト中は住民の手でクスコ⇔ウルバンバ⇔マチュピチュ間の道路と鉄道を橋梁などの主要箇所で封鎖し、政府や自治体の対応如何で(ストの)延長もあり得ると話している。
先日午後、ウアンボ氏を始めとするスト組織側複数名と首相府社会争議部門代表者間で話し合いが行われたものの、スト組織が政府側の提案を承諾せず決裂。観光協会による、マチュピチュ遺跡や聖なる谷への旅行者を限定的に通過させるという申し出も実現しなかった。
ストの実施についてはペルーレイル社を始めとする鉄道各社ならびに各旅行代理店には通達済みであり、スト中には地域の店舗やレストランを閉鎖するとウアンボ氏は述べた。
(ソース: La República 03/08/16)