友達との会話に出てきた耳慣れない言葉、「Gorgojo Chino(ゴルゴホ・チーノ)」。なんとこの虫、色んな病に効くらしい。ネット画像を見る限り、お米につくコクゾウムシに近いかな。「コクゾウムシが身体にいいなら、コメ屋は大儲けだー!」と、早速調べてみた。
ゴルゴホ・チーノ(以下ゴルゴホ)の学名はUlomoides dermestoides、ゴミムシダマシ科のキュウリュウゴミムシダマシだ。“九竜”の名の通り中国由来の虫らしく、公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会のサイトに、この虫のことが詳しく紹介されていた。戦前戦後の日本で一大ブームを巻き起こしたという、立派なお虫さまなのだそうだ。
その友達のご主人がゴルゴホを育てているというので、さっそくお邪魔してきた。「ほら」と渡されたタッパの中には、無数のゴルゴホたちがワサワサと(トップ画像)!!そしてゴルゴホの海に浮かぶビスケットをひっくり返すと、そこには白い幼虫がもぞもぞ・・・ひー!
免疫系の病気に効くというゴルゴホ。癌やリュウマチだけでなく、糖尿病や腎臓にもいいそうだ。ご主人曰く、飲むのは「生きたゴルゴホ」でないとダメらしい。なんでもゴルゴホが胃液で溶かされる(死ぬ)時に出す酵素が身体によいらしく、そのため決してかみ砕いたりせず、水で一気に流し込むべしと。1日目は1匹、2日目は2匹と1匹ずつ増やしていき、75匹(他説では67匹)まで飲み続けたらここでターン。翌日から74匹、73匹と減らしていき、1匹になったら15日間休む。病が治るまで続けるが、治ったら止めてもいいし、毎日10~20匹飲んでもいい。突っ込みどころ満載だが、実際に彼の親戚や友人でゴルゴホに救われた人は多く、効果は実証済みだ。
もう一つ大切なのは、「人からプレゼントされたゴルゴホを使用する」こと。売りモノのゴルゴホはどんな環境や餌で飼育されていたか分からないというのが主な理由だが、何よりも相手を救いたいという思い、fe(信念)が欠かせないからだ。「自分は健康だが、欲しい人がいたらいつでもあげられるように」と、日々ゴルゴホを飼育するご主人。「この子達はバニラ味(のビスケット)が好きなんだよ」なんて、ゴルゴホへの愛情がいっぱい!今はまだバニラ風味のゴルゴホを飲む気にはなれないけど、欲しい人がいたらぜひ紹介させて頂きたいものだ。
ペルーのみならず南米各地で知られているらしい、ゴルゴホ・チーノ。アルゼンチンのメルカド・リブレ(個人売買サイト)に225ペソ(1500円ちょっと)で売り出されていたが、これはfeがないからアウトね。「信じる者は救われる」、まずは1匹、いかがでしょうか?