胃がんを引き起こすとされるヘリコバクター・ピロリ菌に、ペルー原産の「ロコト」が効くかも知れない。
ペルー国立保健研究所(INS)生薬部の植物学専門家、ホルヘ・カブレラ研究員によると、ロコトに含まれるカプサイシンには炎症を抑える作用があることが証明されているという。
カブレラ研究員は、ナスやトマトと同じ系統に属するロコトの成分について研究を重ねた結果、この植物にはピロリ菌の増殖を抑える効果があることが分かり、臨床実験が待たれるとした。
また、何世代にも亘って頻繁にロコトを食べ続けている住民グループを調べると胃炎やピロリ菌の出現がなく、これらはロコトの影響によるものとカブレラは推察している。
カブレラは、ロコトにはカプサイシン以外にも抗酸化作用のあるタンパク質が含まれるとし、生のまま食べられるが煮込んでもその特性は失われないと述べた。これらの研究レポートはINSにより間もなく正式に公表される模様。
(ソース: Andina 20/03/16)