パチャカマック付属博物館オープン

2月15日、Museo de Sitio de Pachacamac(パチャカマック付属博物館)の開館式が行われた。リマ文化からワリ、イチマ、そしてインカと1000年もの長きに亘って人々に崇め続けられた聖なる地、パチャカマック。数千年の歴史を持つアンデス文明において、異なる時代の人々が継続して信仰し続けた巡礼の地は、このパチャカマックを置いて他にない。

オープニングセレモニーは18:30過ぎに開始。直前まで行くつもりだったが、時間のやりくりができず断念。TVPeruでその様子を見るだけになってしまい、本当に残念だった。今回のリニュアルは日本のJICAも支援。資金面だけでなく、海外青年協力隊の隊員たちが遺跡保護や周辺住民への周知活動などを積極的に行っているそうだ。またそうした話もぜひ伺ってみたいと思う。

開館式には、首相と文化相が出席。ウマラ大統領も参加との噂があったが、スケジュールが合わなかったのか姿は見えなかった。大臣たちの挨拶に続いて記念プレートの除幕式が行われ、幻想的な踊りが披露された。とても盛大な開館式で、参加者もかなり多かったようだ。以前の博物館は本当に小さかったからなぁ(しかも展示方法はまったくの旧式)。やっとこの遺跡の重要性に見合った博物館が完成した訳だ。よかったよかった。

パチャカマック遺跡は旧パンアメリカン・スール31.5kmの地点にあるため、アクセスは容易ではない。でもツアーは頻繁に出ているし、とりあえずバスもある。アンデス文明に興味のある人もない人も、ぜひ一度は足を運んでいただきたい場所だ。私も近々見学しに行くつもり。また報告します。