National Geographicが選んだ世界10か所の「Where to Travel for Food in 2016 (2016年のグルメ旅行先)」に、ペルーの首都リマと日本の東京がそろってランクインした。栄えある世界のグルメな10都市は次のとおり。
- ホー・チ・ミン市 / ベトナム
- ベルファスト / 北アイルランド
- アンタルヤ / トルコ
- シシリー / イタリア
- リッチモンド / バージニア州・米国
- マラケシュ / モロッコ
- リマ / ペルー
- シドニー / オーストラリア
- ニューオーリンズ / ルイジアナ州・米国
- 東京 / 日本
同誌はリマを以下の様に紹介している(以下引用)。
リマ (ペルー)
今は多くの旅行者がグルメだけを目当てにペルーの首都リマを訪れている。「世界のベストレストラン50」に昨年はリマのレストラン3店がランクインした。これらオーナーシェフが経営する独創的なレストランは、ペルーの多種多様な伝統料理にしばしば遊びごころを加えている。シェフのペドロ・ミゲル・スキアフィーノが未だ世に知られぬアマゾンの食材を求める一方で、ガストン・アクリオはトラッドなクイ(テンジクネズミ)を躊躇せず料理に使う。蒸留酒ピスコの様々なカクテルも人気が高まりつつある。トレンディな評判にはお構いなく、リマには質素な街角の大衆食堂や落ち着いたセビチェリア、ペルー風中華料理を出す気取らないチーファがまだたくさんある。
何を食べる? - ペルーで最も著名なシェフ、ガストン・アクリオがオーナーのレストラン「Panchita」で、クイ料理とロモ・サルタードのエンパナーダをお試しあれ。ヒラメやサーモン、マグロをレモンでマリネしトウガラシを加えたセビーチェなら「Pescados Capitales」で。スキアフィーノの「Amaz」で、アマゾンの巨大エスカルゴ炒めチョリソソース和えにチャレンジするのも一興。
何を飲む? - 紫トウモロコシとパイナップルをシナモンで味付けし砂糖を加えた「チチャ・モラーダ」は絶品。プレコロンビア時代を彷彿とさせるこの飲み物は、リマ市役所を望む歴史地区の「Tanta」で味わえる。
お土産 - ペルーで一番有名な蒸留酒「ピスコ」を1、2本。このお酒が初めて蒸留されたのは、先住民がトウモロコシから作る発酵酒に代わるものとして、ワインをスペイン人侵略者がペルーに持ち込んだ16世紀のこと。リマで最も良く知られた酒屋のひとつ、「Almendariz」で手に入る。
試してみたい -「Lima Gourmet Company」が主催する「セビーチェとピスコサワーの1時間コース」に参加してみよう。蒸留酒の歴史に始まり、ピスコの試飲、ピスコサワーとセビーチェ作り体験が含まれる。
カルチャーTips - 冷蔵庫が普及する以前、日暮れまでに鮮魚が腐ってしまうため、セビーチェは昼間にだけ食べられていた。ほとんどのペルー人は今でも午後にだけセビーチェを食べ、リマの伝統的セビチェリアの多くはランチタイムのみ営業する。
雑学 - 炒飯、ワンタン、野菜と肉の炒め物などを出す「チーファ」は、19世紀に来秘した中国人労働者たちが遺したペルー風中華料理。
(ソース: NATIONAL GEOGRAPHIC)