今朝10時半ごろ、見知らぬ男性たち - 恐らく詐欺師 - が我が家を訪ねてきた。私はちょうどシャワー中だったためダンナが対応したのだが、それをまとめるとこんな感じらしい。
門番曰く、アパートに来たその2人は、「Harada一家はここか」と訊ねたそうだ。初めて見る顔だし、誰に用事なのかもはっきりしない。その上うちの部屋番号を知らなかった。奇妙に思った門番は門を通すことなく、インターフォンでうちと直接話すよう指示したらしい。
そこでダンナがインターフォンに出た。すると相手は「セニョーラ・ハラダはいるか」と言ったそうだ。折しもウチのアパートは1階宅の改修工事で騒音が半端なく、インターフォン越しではほとんど何も聴き取れない。何やらわからんが、郵便物等の受け取りなら対応せねばなるまいと思ったダンナは、仕方なく下まで降りていった。
門の外に立っていたのは、ワイシャツを着た50代の男性と若造だった。ダンナが「お前ら誰だ」と聞くと「スルコ区役所のほうからきた」と答えた。「何の用事だ」と聞くと「本を受け取りに来た」と。「何の本だ」と聞くと少し間を置いて「寄付だ」と言うではないか。はぁ?ウチが区役所に本を寄付?そんな話が一体どこから出たのか。そもそもお前ら、日本語なぞ読めんだろう?と思ったダンナが詰め寄ったところ、そいつらは訳の分からんことを話て帰っていったそうだ。
1、何かのリストにうちの住所と苗字が載っている(家族構成等は不明)。2、家人が留守の可能性が高い時間を狙って、メイドやら使用人を騙そうとした。3、インターフォンに出た相手が男だったため、恐らくそこにいないであろう女主人に用事があると言った(もし私が対応していたら、「セニョールはいるか」と言った可能性もある。)4、“パソコンを取りに来た”系の詐欺はすでに先例が多すぎるので、ちょっと捻って“本”と言った。相手がどの本か分からないと言ったら、部屋に入って来て一緒に探す=金目の物を物色する予定だった。ではないかと思うのだが、どうだろう?
それにしても一市民が区役所に本を寄付するなんて、南米一本を読まない国民のくせに、その想定は無理すぎないか?ましてやこっちは外国人だぞ?こんなツメの甘い話でも、メイドなら騙せるのだろうか。
最近私のシャワー中に色んな人が訪ねてくる、とfbに書いたばかりだが、こんな輩まで来てしまうとは。まったく油断も隙もありゃしないペルー生活なのでした。