12月21日、ペルー中央準備銀行(BCR)はコレクション用1ソル硬貨「ペルーの富と誇り」シリーズの第23弾を前回からひと月半のスピードで発表。今回は、映画の舞台にもなったマンコラビーチのある北海岸部ピウラ州、この地に紀元前100年~紀元400年ごろ栄えたビクス文化の土器「Cerámica Vicús (ビクス土器」がモチーフとして採用された。
Cerámica Vicús (ビクス土器)
ビクス文化は、現在のピウラ州のアンデス地域で発展した。同文化はエクアドル南海岸-ペルー北海岸部の振興と関係が深く、その土器にはより密接な繋がりがあるとされる。
ビクスの土器には、地に描かれた模様の成分により、それらが陰画のように出現する「ネガティブ・ペインティング」として知られる技法で装飾が施されていた。このネガティブ技法は他の文化でも見られ、またチュルカーナ(訳注: ピウラ州モロポン郡の町名)の陶工たちによりいくつかの異なるパターンが再現されている。
ビクスの土器は奇抜な形状をした人間の造形が特徴で、モチェ文化とも相似性がある。動植物や日常の風景、現在のピウラ住民にその面影を残すモチェの人々を模った土器が見つかっており、エクアドルのグアヤス郡やマナビ郡でも類似のものが見られる。
(ルイス・G・ルンブレラス・サルセド/中銀サイトより引用/公式紹介動画はこちら)
同硬貨の発行枚数は1千2百万枚で、21日から市場に流通。過去に発行された同シリーズの記念硬貨は次の通り。
1. 黄金のトゥミ (ランバイエケ州)
2. カラヒアの石棺 (アマゾナス州)
3. ライモンディの石碑 (アンカシュ州)
4. シユスタニ石塔墳墓群 (プーノ州)
5. サンタ・カタリナ修道院 (アレキパ州)
6. マチュピチュ遺跡 (クスコ州)
7. グラン・パハテン (サン・マルティン州)
8. サイウィテの石 (アプリマック州)
9. レアル・フェリペ要塞 (カリャオ特別州)
10. Templo del Sol (アヤクチョ州)
11. クントゥル・ワシ遺跡 (カハマルカ州)
12. ワイタラ神殿 (ワンカベリカ州)
13. コトシュ遺跡 (ワヌコ州)
14. パラカスの工芸織物 (イカ州)
15. トゥナンマルカ遺跡 (フニン州)
16. カラルの聖なる都 (リマ州)
17. 月のワカ (ラ・リベルタ州)
18. 旧パレスホテル (ロレト州)
19. リマのカテドラル (リマ・メトロポリターナ)
20. プシャロのペトログリフ (マードレ・デ・ディオス州)
21. モケグア風建築 (モケグア州)
22. ワラウタンボ遺跡 (パスコ州)