BEGINコンサート@リマ!

11月15日(日)、テアトロで行われたBEGINのコンサートに行ってきた。関係者のYさんに「写真はダメですよねぇ・・・」と上目遣いで訊ねたら、笑いながら「目立たないようにパパッとね」。ってことで、上地さんのすぐ前でパパッとどころかワサワサしていたのは私です。スミマセン。

コンサートは名曲「島人ぬ宝」から。その後「恋しくて」「パナマ帽をかぶって」と続く。メンバーの上地さんや島袋さんも熱唱。淡い恋、切ない恋。消えゆく自然を儚み、望郷の想いを詩に込める。やっぱり母国語はいい。ただひたすら心に染みていく。

それにしても比嘉さんの声の美しいこと!その声を聞くだけで、沖縄の青い海や打ち寄せる白い波、きらめく小川といった風景が瞼に浮かんできた。もしかしてこの人、魔法使い?子供のころから何千回と聴いてきたあの「赤とんぼ」でさえ、夕暮れに染まる田んぼが・・・感動!

比嘉さんはこんな話をしてくれた。「自分たち3人は1968年の石垣生まれで、当時沖縄はまだ返還前だった。母子手帳には“琉球”と書かれていた。高校を卒業して上京、毎日公園で待っているとどこからともなくトラックがやってきて、どこか知らない現場で働いた。『沖縄生まれだから英語なんだろう』と外国人と同じ枠に入れられた。1988年の東京でさえそうだった。だから自分は言葉(日本語)がしゃべれるよ、歌だって歌えるよって証明したくて。だからデビューしだんだ。」と。

実は私も1968年生まれ。関西の大学を卒業後、東京で就職したのが1991年。もちろん彼らのような苦労は何もしていない。それでも当時は関西弁を鼻で笑う人は少なくなく、悪意に泣かされたことはあった。飛び込み営業した先で監禁され、私の関西弁イントネーションについて延々と嫌味を言われたこともある。その時のことを思い出して、胸がぎゅっとなった。

人はなぜ差別をするのだろう。相手に対する誤解や偏見はなぜ生まれるのだろう。パリの事件だって・・・そんなことが頭を横切った。でも沖縄独特の掛け声や軽快なリズムが聞こえてきたら、あっという間にそこは沖縄ワールド!「オジー自慢のオリオンビール」の時には「ビール飲みて~!」と叫びたくなるくらい楽しかった。会場はカチャーシーでノリノリだし、BEGIN、最高!「次回はアルベルト城間と一緒に来たい」って言ってた。早く次回が来ますように。関係者の皆々様、どうぞよろしくお願いいたします。