マチュピチュ遺跡公園管理責任者のフェルナンド・アステテは、石段や基壇、擁壁の総合メンテナンス作業の簡便化から、ワイナピチュ山とマチュピチュ山への観光客の入山を2016年4月に一時中止すると発表した。
これらのメンテナンスに関しては、現在クスコ地方政府文化局(DDC)の専門家がスケジュール通りに実施しているが、日常的に観光客が往来することから作業が非効率だとアステテ氏は説明。
「総合メンテナンス作業は2016年4月開始の予定で、1日~15日はワイナピチュ山、16日~30日はマチュピチュ山への入山がそれぞれ中止されます」と述べた。また当該期間の電子入場券販売も一時中断されるため、観光ガイド・旅行代理店・ツアーオペレーターに向け必要な措置を講じるよう依頼した。
観光客の入山制限を承認したDDCのリカルド・ルイス・カロ代表は、「石段に擁壁、遺構や基壇の保存状態を技術的に精査し、今回の総合メンテナンスが必要だとする判断に至った」と強調、作業実施にはできる限りの便宜を図るとした。
(ソース: 文化省 11/08/15)