世界遺産「明治日本の産業革命遺産」

「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録されましたね~。第39回世界遺産委員会のwikiを見てみると、日本のほか、世界各地の審議対象物件の一覧があってなかなか面白いです。またマチュピチュは危機遺産リストへの登録を免れたようで、ほっと一安心。でもこれでまた遺跡入場者数を増やす方向に走るんじゃないかと、ちょっと心配ですけどね(苦笑)

実はこの春の一時帰国で、長崎の端島、通称「軍艦島」を見に行ってきました。母の希望もあったけど、すでに世界遺産登録が見込まれていたので「人気が出る前に」と思って。

島を望む宿にのんびり宿泊して、そこから船で島を見学するコースを選択。島をぐるっと一周してくれたので、端島がまさに「軍艦」のように見える角度(トップ写真)からもばっちり見ることができました。

軍艦島博物館もよかったですよ~!あんな小さな島が東京以上の人口密度だったとか、日本で初めての鉄筋コンクリート造りのアパートがあったとか、子供の教育のために屋上庭園に畑が作られたとか、とにかく興味深い話がたくさん。仕事がきつい分稼ぎは破格で、テレビがまだ普及していない時代にもかかわらず、軍艦島の人たちはみんなテレビを持っていたとか。船長さんも「鉱員たちは相当裕福だったらしいですよ」って言ってました。

それにしても、世界遺産になるメリットは凄いんだろうなぁ。特に地方は、観光客が増えることで経済も活性化するだろうし。私が宿泊した宿のウェブサイトも、7月1日付けでリニュアルされていてびっくり。やっと本気を出したってことね?

日本人が自国の近代史を知るいい機会。海もきれいだったし、夏休みにぜひ訪ねてみて下さいね。