昨日、リマ郊外にあるタイ料理屋さんへ取材に行ってきた。アポを取った時、店のオーナーが「ちょうどその日、Misturaの責任者も来るから、紹介するよ!」と。そりゃ有難い。でもアポの時間が重なってて大丈夫なのだろうか?
ミストゥーラ運営責任者であるJimena Fiolは、若いスタッフと共に4人で来ていた。常に新しいレストランを探している彼女らは、グループを組んでペルー中を回っているという。今回は2015年のミストゥーラに初出店するこの店の偵察&アドバイスに来たのだそうだ。
彼女たちも仕事、私も仕事。目的は一緒でも取材内容は全く違う。なのになぜかアポは同じ時間。この場合、さあどっちが優先?なんて議論の余地などなく、あちらの仕事が一方的に始まってしまった。彼女らのために用意されたさまざまな料理を堪能するという棚ボタにはありついたが・・・まったく。
でもGrupo Misturaの仕事は興味深かった。「ペルーならではの食材を活かした料理はどれ?」「ペルー人はご飯星人だから、お米のメニューはあったほうがいいわね」「チャンチョ(豚肉)のセビーチェ!?豚肉は温かいものじゃないと、ペルー人には受け入れられないわよ」「ペルー人は保守的で、知らない料理名は敬遠される。もっと分かりやすくしましょう」など、色んなアドバイスを与えていた。参加店がいかに儲かるかが自分たちの利益に直結するから、彼らも必死なのだ。
せっかくなので、私もヒメナに質問をしてみた。「今年のミストゥーラには目玉がないんだけど、今年のテーマは何?」と聞いた時の嫌そうな顔が笑える。ついでに会場についてのクレームもしておいた。「keikoはビーチが嫌いなの?」と聞くので、「冬のビーチなんて寒いし、風は強いし、砂埃はすごいし、アクセスは悪いし、嫌い」と言いたい放題。「そんなこと言われても仕方がないわ」と言わんばかりの顔だったが、本当はあちらも変えたいと思っているはず。3月には一度Parque de la Exposiciónに変更という発表もあったが、その後またコスタ・ベルデに戻ってしまった。まったく、マグダレーナ区と5年も契約した大バカ者は誰?!
一方、偉いなと思ったのは、ちゃんと食事代を払ったこと。店側は招待のつもりで出したのだが、「これが私達の仕事のやり方だから」と、領収書を発行させていた。もちろん経費だけど、何でもご馳走になって当然、みたいな某国のマスコミよりよほど素晴らしい。とりあえず私は「ご馳走様」と言っておいた。みんな、笑ってた。
そんなこんなで、私の取材が開始できたのは夕方5時頃から。そこからミストゥーラの裏話やら雑談やらで、随分遅くなってしまったけど、とても楽しかった~。さ、忘れないうちに昨日の話をまとめなきゃ!長時間のアテンド、お疲れ様でした。ありがとう、Aji 555!