都市交通管理局(GTU)は、今年1月から5月にかけ、リマ市の交通監視員が昨年の3倍以上となる4万1519件のタクシー違反行為を摘発したと発表。月別では5月が1万1687件で最多、2月(8467件)と4月(7786件)が後に続く。
摘発件数の増加について、GTUは検問ポイントの選定(違法タクシーが頻繁に集客する地点)および市内複数の区における終日取締りの実施、主要12交差点への路上監視カメラ設置などが主な理由と説明。
摘発で最も多いのは「ピラータ」と呼ばれる無認可タクシー(罰金S/.1925)で、次は「コレクティーボ」として知られる違法乗合タクシー(同S/.770)。
これに対し、全国タクシー連合(FENTAC)のエルナン・メンディエタ会長は、道路交通法では重度の違反でも罰金はS/.385止まりで、リマ市の設定は高額で法的根拠を欠くと訴える。
リマのカテゴリー別タクシー登録台数 / うち認証台数は、エスタシオン(10台以上の認証車両を擁す法人で、公道上での客の自由な乗降が可能)が10万5522台 / 2万646台、レメセ(認証車両10台未満の法人で、乗降場所は配車センター指示以外不可)8147台 / 5002台、個人タクシー(認証された個人車両によるタクシー、使用車両は運転手の所有に限る)8万2805台 / 5万9395台。
全体では、認証済の正規タクシーが46%、登録済で未認証のいわゆる非正規タクシーが54%で、このうち正式に車庫登録されている台数はわずか14%。リマのタクシー利用は一日当り約60万件あり、車両毎の走行距離は一日平均200km。
(ソース: La República 19/06/15)