6月21日午前11時38分(日本時間6月22日午前1時38分)、ペルーでは2015年の冬が始まる。今年はエル・ニーニョ現象の影響から、特に太平洋岸で平年より3℃近く気温が高くなりそうだ。
国家水路・気象庁(SENAHMI)は、ペルー近海を中心に影響を及ぼす「沿岸部エル・ニーニョ現象」が原因で気温が上昇し、乾燥した降雨のない冬が訪れると予測。リマでは曇天や霧雨の日が少なくなり、晴天の日が増え日中は20℃まで(平年は17.5℃)暖かくなると見込む。
また、中部や南部の山間部では地域的に冷え込む日が続くものの、冬特有の荒天による目立った降雪はなく、湿気も少ないと予想。アマゾン地方では、スコールの頻度は平年並みだが雨量は少なく、下流の河川は乾季同様水量の少ない状態が続くとした。
さらに、エル・ニーニョの被害が多い地域では次の雨季が始まる前に予防策を講じるよう指導、農業セクターにはエル・ニーニョの収穫への影響緩和に向け、栽培時期を考慮した農産計画の見直しを勧めた。
(ソース: Andina 20/05/15)